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寒冷渦の中へ

2006年12月29日、宮城県仙台市内の自動車専用道路である

「仙台南部道路」を東に向かって走行中、

その左側、すなわち、北の方角の空の色が、

異様な濃紺色なのに気がつきました。

その周りには、積雲がぽこぽこ浮かんでいましたが、

背景の雲が濃紺色なため、積雲は逆に白く映り、

奇妙な光景でした。

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▲仙台南部道路走行中、北方角に見えた空(2006年12月29日・11:59)

その後、仙台東部道路~三陸道方面へと北東方向へ抜けたのですが、

このルートは、ちょうど、この濃紺色の雲の中に突っ込む形でした。

2006122904

▲仙台東部道路東仙台IC付近から、進行方向の空(2006年12月29日12:01)

三陸道走行中に、雲の縁の中に入り、松島付近からぽつぽつと雨が降り出しました。

さらに、三陸道河北ICで降りて、さらに国道45号を北上していったのですが、

桃生町→津山町→南三陸町にかけて、断続的に激しい雪でした。

2006122905

▲国道45号南三陸町・志津川の町を通過した付近(2006年12月29日13:36)

さて、ここからはちょっとマニアックな話になります。

この濃紺色の雲がいったい何者だったのか、天気図を見てみました。

2006122901

上の図は、2006年12月29日正午頃の地上天気図です。

これを見ると、基本的には冬型の気圧配置ですが、

秋田県内に小さな低気圧があり、時速35kmで、南南東に進んでいます。

さらに、500hPa(約5400m付近)の天気図を解析すると、

2006122902

ちょうど小さな低気圧のところが、寒気の中心になっているのが分かります。

うすい水色で着色した部分は大雪の目安とされる-36℃以下の寒気です。

このことから、この低気圧は、一見小さいですが、「強い寒気を伴った低気圧」です。

強い寒気を伴った低気圧のところでは、積乱雲が発達しやすく、

落雷、突風、竜巻、激しい雪を伴いやすく、デンジャーな存在でもあります。

わぴちゃんが仙台市から北の方角に見た濃紺色の雲は、

まさに、この寒気を伴った小さな低気圧がもたらした「積乱雲」と考えられますね。

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コメント

本年もよろしくお願い致します!
それにしても、この写真本当に不気味ですネ。。
これで竜巻・突風といったシビアな現象が報告されていない
ことには首を傾げてしまいます。濃紺色の雲といい、積雲と
いい大気の成層が非常に不安定になっていた感じがします。
貴重な体験をしましたネ!わぴちゃんの身に何も起きなくて
よかったです☆

投稿: 星の金貨 | 2007/01/02 23:24

こちらこそ、今年も宜しくお願いいたします。
多少のスパム攻撃にはへこたれないわぴちゃんです(笑)

なかなかすごい光景でしたよー。
わぴちゃんは、助手席サイドのいたのですが、
運転担当の気象にはほとんど関心がない父も、
「この雲の色は異常だ」って言ってました。

三陸道走行中は風が強めで、
「横風走行注意」の表示が出ていました。

あまり被害がなかったのが不幸中の幸いですね。

投稿: わぴちゃん☆ | 2007/01/05 19:56

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