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シンワスレナグサ(Myosotis scorpioides)

昔々、ルドルフという騎士が恋人のために
ドナウ川の岸辺に咲く花を摘もうと岸に降りました。
しかし、誤って転落し流されてしまいます。
その際に、ルドルフはこの花を恋人に向かって投げ、
「僕を忘れないで!」という言葉を残して死んだ…

この伝説からこの花の名前は、英名がForget-me-not
そして、その英名をもとに、ワスレナグサという
和名がつけられました。

これがその伝説のワスレナグサ(Myosotis scorpioides)。

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花をアップにすると、
空色の花冠が5つに裂けて可愛らしい姿です。
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あれ?
こちらはどうしたのでしょう?(笑)
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ワスレナグサの花のつき方は
「さそり形花序」と呼ばれます☆
さそりのしっぽみたいにくるくる巻いているのだ☆

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(※写真はクリックで拡大)


伝説にあるとおり、
本来のワスレナグサは川っぺりなど
水辺に生える湿生植物です。

現在園芸として流通している
いわゆる「勿忘草」とはぜんぜん別物なのですにゃ。

こちらが園芸の「勿忘草」です。
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(※写真はクリックで拡大)

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(※写真はクリックで拡大)

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(※写真はクリックで拡大)

園芸のワスレナグサは
Myosotis alpestrisや、Myosotis sylvatica
もしくは、そのあたりの近縁種の交雑によって
作られたものです。


そのことから、本物のワスレナグサを
真のワスレナグサということで
「シンワスレナグサ」とも呼ぶようになっています。

※勿忘草がいい例なのですが、
園芸業者が学術的なことを何も気にせずに
勝手に名前をつけてしまっているため、
植物分類学の世界で混乱している事例が多くあります。
このあたりは何とかなりませんかねぇ…。

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コメント

こんにちは、わぴちゃん、はじめまして!


以前の写真を拝見させていただいていた頃は、わぴちゃんをなんの疑いもなく 女の子と思っていました。
後にテレビでわぴちゃんを一瞬でしたが見ることができ、衝撃とともに『わ~~わぴちゃんが出てる~~♪』と、とても感激した私です。

さて、今日は、教えていただきたいことがあり、書き込みをさせていただきました。

シーズンはとっくに終わってしまっていますが、『myosotis scorpioides』の群生地などご存知でしたら、教えていただきたいのです。
現在都内(大田区)在住ですが、できましたら関東近辺の、花が咲いている場所を知りたいのです。(見ることができるなら、群生でなくとも構いません!)

野生のワスレナグサがとても大好きで、ふるさとではよく見かけることができたのですが、こちらではなかなか、見つけることができません。

ご存知の範囲で結構ですので、どうぞよろしくお願い致します。

◆ミオソティスさん

ミオソティスさん、はじめまして(*^▽^*)o
テレビ見てくださってありがとうございました☆

シンワスレナグサの花って
とってもとっても可愛いですよね(*´▽`*)

関東近郊でしたら、日光植物園の
シンワスレナグサの群生は
確実に見られる場所として有名です。
わぴちゃんの、この記事も、
そこで撮影したものを使いました☆

花がキレイなので、もっと植物園とかで
普及しそうなもんですが、
いかんせん夏の暑さと水切れに弱いので、
関東エリアでは、植栽されている場所は
ほとんど見たことがないです。

※ずっと前に、水辺の植物シリーズとして
シンワスレナグサの苗が
流通していたのは見たことがあります。

こんな感じですが、
ご検討よろしくお願いします(*v_v)o

わぴちゃん、早速のご返事ありがとうございます!

日光植物園ですか!来シーズン、絶対に絶対に行きます。とても楽しみです♪

シンワスレナグサは、お花屋さんでは本当に見かけることがないのでお花なので、半ばあきらめていましたが、市場に流通することもあるのですね!

とても難しそうですが『自宅でも絶対に育てたい』と思っている大好きなお花なので、見つけることができるといいです。良い情報をいただき感謝しています。

わぴちゃん、ありがとうございました!

◆ミオソティスさん

ミオソティスさん、こんばんは☆

いえいえ、とんでもないです(*v_v)o

栽培に当たっては、やはり夏の高温多湿が
ネックになっているのかもしれませんね。

初夏以降、園芸専門店の
水辺植物コーナーのところと、
あとは、通販あたりをチェックしてみると
いいかもしれません☆

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