オニヤブタビラコ(x Lapsyoungia musashiensis )
ひょんなことから、オニヤブタビラコの写真を使う機会があったので、
そういえばお蔵入りしていたなぁ…と思い記事に載せることにしました。
オニヤブタビラコもそうなのですが、
わりと身近にありながら、
一般向け図鑑にはまず登場しないような
マイナーな種類の植物というのが結構あるもんです。
そういったものの写真もちょくちょく撮りためているので、
機会を見ながら「*マイナー植物*」のカテゴリーで
紹介していきたいと思います。
オニヤブタビラコ (キク科オニヤブタビラコ属)
x Lapsyoungia musashiensis
オニタビラコとヤブタビラコの雑種です。
本来、属が違う種どうしはなかなか交雑しないのですが、
これはレアなケースです
両親のオニタビラコはオニタビラコ属、
ヤブタビラコはヤブタビラコ属です。
オニタビラコとヤブタビラコが混生する場所で稀に見られます。
<草姿>
(※写真はクリックで拡大:拡大しないと分かりづらいです。)
オニタビラコの花茎の丈が大きくなる性質と、
ヤブタビラコの花茎が斜上して激しく分岐する性質の
両方を持っています。
つまり、茎は斜上しながら、何回も分岐し、
ひょろひょろと50-100cm近くまで達します。
撮影者泣かせの種です(>ω<。)
総苞の形はどちらかというと
オニタビラコに近い印象がありますが、
頭花の舌状花の数は少なめでここは
ヤブタビラコの特徴を受け継いでいるようです。
不稔です。果実はできません。
花後は写真のように中身がスカスカのまま
茶色く枯れて落ちてしまいます。
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