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ビロードエノキグサ(Acalypha australis f. velutina)

夏~秋にかけて、畑や道ばたにごく普通に生える
エノキグサ(Acalypha australis)という野草があります。

エノキグサはトウダイグサ科エノキグサ属の1年草で、
葉がエノキのそれに似ていることからその名前があります。

このエノキグサは、個体変異が非常に激しく、
葉の形や毛の有無、雄花の花穂の色などが
株ごとに異なります。

そこで、いくつかの品種が報告されており、
タイトルのビロードエノキグサはその1つです。

これがビロードエノキグサ(f. velutina)の全体像です。

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(※写真はクリックで拡大)


ビロードエノキグサは葉や茎に
伏毛と呼ばれる寝た毛がたくさんあり、
さわるとビロードのような感触があります。

また、典型エノキグサと比べると
草の色合いが、みどりみどりしているような
気もします(笑)

こちらは花穂です。
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(※写真はクリックで拡大)


上部の穂になっている部分が
雄花のあつまった穂です。

ここも典型のエノキグサは赤茶色ですが、
このビロードエノキグサは緑っぽい色合いですね。

そして、下の舟形の葉のようなものは苞で、
この中心に雌花がつきます。

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サンヘンプ(Crotalaria juncea)

サンヘンプ(Crotalaria juncea)は
マメ科タヌキマメ属の1年草です☆

インド原産の植物で、麻の代用として
紐などをつくるために古くから栽培されていました。

また、緑肥作物として利用されるほか、
根こぶ線虫の抑制にも利用されます。

英名のsunn hemp
そのまま標準和名となっていますが、
根こぶ線虫の抑制に使われることから
しばしばコブトリソウとも呼ばれます。

また、流通名としてクロタラリア
名前が使われることがあります。
これはサンヘンプが分類学上所属している
タヌキマメ属(Crotalaria)のラテン名を
カタカナ語にしたものです。

つまり、タヌキマメ属の
植物全体を総称して使うものであり、
特定の1種を指して使うのは
学術的にはあまり好ましくはない表現です。


これがサンヘンプの全体像です。
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茎は直立し2m近くに達し、
黄色い花を咲かせます。

こちらは開花前の姿。
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葉が単葉であるため、これだけだと
とてもマメ科植物には見えませんね~(笑)


でも。花はマメ科特有の蝶形花です☆
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果実もサヤに入ったいわゆるマメになります☆
サヤの部分には白い短毛が密生して、
ふわふわした感じのさわり心地です☆

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ハタケノウマオイ(Hexacentrus japonicus)

俗にウマオイと呼んでいるものは、
鳴き声と生息場所の違いから、
ハヤシノウマオイとハタケノウマオイの
2種類に分けられています☆

ハヤシノウマオイは、
以前このブログにも書きましたが、
主に林縁ややぶに生息していて、

スーーーーーーイッチョン

と、鳴き声の「スーーーーイッ」の部分が
かなり長いのが特徴です☆

それに対し、ハタケノウマオイは、
主に明るい草原に生息していて、

スイチョ、スイチョ、スイチョ…

と鳴き声が短いのが特徴です☆

それでね。昨夜河川敷の草原で
スイチョ、スイチョ、スイチョ…
というハタケノウマオイの鳴き声が聞こえたので、
声のもとをたどって気合で探し写しました☆

これがハタケノウマオイです☆

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(※写真はクリックで拡大)


ただし、
ハヤシノウマオイとハタケノウマオイは
鳴き声と生息場所が異なるものの、
外見上の違いがないとされています。

なので、鳴き声を聞かずに
姿の写真だけで、どちらかを判定するのは
至極難題かもしれませんね。

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ミツカドコオロギ(Loxoblemmus doenitzi)

8月も終わりに近づいて、コオロギの仲間の
鳴き声が目立つようになってきました☆

なので、もうしばらく、夜のフィールド探索が続きそうです(笑)

ひとくちにコオロギと言っても、
ていねいに調べると種類がいろいろあります。

今回は、その中から、
ミツカドコオロギ(Loxoblemmus doenitzi)を紹介しますね☆★

ミツカドコオロギは
上から見るとこんな感じです。
畑地や野原に生息します。
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この手のものは草の茂みの中にいるので、
姿を見つけるのが大変なのですが、
夜になると草原の縁や周囲の砂利道に
出てくる個体があり、
それを狙うと撮影しやすいです☆

チチチチチチチチッ。
チチチチチチチチッ。っと、
断続的に鳴きます。

名前の由来にもなっていますが、
ミツカドコオロギの顔はとてもユニークです☆

これがそのお顔☆
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(※写真はクリックで拡大)


3つの出っ張りがあってまっ平らで
極めて特徴的です。


コオロギの種類を同定するには、
鳴き声はもちろん、
顔が重要なポイントになるので、
顔の写真も撮る必要があります☆

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ヒエ(Echinochloa esculenta)

ヒエ(Echinochloa esculenta)は
イネ科イヌビエ属の雑穀の1つです。

ヒエは、水田雑草としておなじみの
イヌビエ(Echinochloa crus-galli var. crus-galli)を
改良してつくられた栽培品と考えられています。

イヌビエの小穂はスマートで
少し尖り気味なのに対し、
ヒエの小穂はまるまるとしています。
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(※写真はクリックで拡大)


こちらは、熟しかけたヒエの穂です。
熟すと黒褐色になります。

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(※写真はクリックで拡大)


雑穀として食用にするほか、
鳥のエサなどにも利用されます。


雑穀として利用されるものには、他に
アワ、キビ、モロコシ(タカキビ)、
シコクビエ、トウジンビエ等があります。

大昔のいわゆる庶民の命を
つないだのがこれら雑穀です。

飽食の現代では、穀物として利用されるのは
イネ(白米)やコムギが主流で、
これら雑穀の類はほとんど見る機会がないですね。

しかし、最近は健康ブームからか、
雑穀が見直されてきており、
白米に雑穀をブレンドした
雑穀米などが人気が出ています。

また、大きな園芸専門店やホームセンター等で、
雑穀のタネが入手できるようになり、
今後は少しずつ見かける機会が
増えるようになるかもしれませんね。

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ハンミョウ2種

ハンミョウと言うと、
山道にいる色鮮やかな甲虫を
思い浮かべる人の方が多いかもしれませんね☆

わぴちゃんは、
この色鮮やかなハンミョウは
まだ見たことはなくて
あこがれの昆虫だったりします
(〃∇〃v)えへへ♪

ただ、わぴちゃんフィールドにも、
ハンミョウ科の昆虫はいることはいるみたいで、
2種類確認できているので紹介しますね☆

トウキョウヒメハンミョウ
(Cylindera kaleea yedoensis)
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※関東地方の一部と、
九州・沖縄の一部にのみ生息する
…という不思議な昆虫です。

帰化昆虫とされています。
人里を生息環境としているものの
都市化にはかなり弱いようです。

ヒメハンミョウ
(Cylindera elisae)
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別名エリザハンミョウです。
河川敷の花火大会の際に灯火に飛来していました。

上のトウキョウヒメハンミョウに似ていますが、
翅の所の白い斑紋の形状が異なります。

河川敷のような砂ベースの裸地を好むらしく、
まさに、この場所もそういう感じの河川敷です。

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ブタクサハムシ(Ophraella communa)

ブタクサハムシ(Ophraella communa)は、
主にブタクサやオオブタクサを
食草とするハムシ科の昆虫です。

1996年に千葉県、神奈川県など南関東で最初に発見されてから、
急速に分布を拡大した北アメリカ原産の帰化昆虫です。

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オオブタクサの葉っぱにこんな穴があいている場合は、
たいていこのブタクサハムシの仕業であることが多いです。


これがブタクサハムシです。
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黄色と灰色を混ぜたような色で
黒い縦線の入るのが特徴です☆

こちらはブタクサハムシの幼虫です。
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そしてさなぎ。
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幼虫・さなぎ・成虫ともに
ブタクサの葉の上に見られます。

最近はブタクサ、オオブタクサに留まらず、
ヨモギやヒマワリ等、他のキク科植物にも
手を出しているようなので、
他のキク科植物にも影響を与えるものなのかどうか、
今後の推移を見守っていく必要がありそうですね。

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クモヘリカメムシ(Leptocorisa chinensis)

クモヘリカメムシはホソヘリカメムシ科の昆虫で
いわゆる「カメムシ」と総称されるものの1つです。

イネ科植物の穂につくもので、
エノコログサやチカラシバ等の
花穂についているのをよく見かけます☆
水田に入って稲を食害することもあります。

文献によれば5月頃から出ているようですが、
フィールドではイネ科植物の穂が多くなる
秋口によく見られるような気がします。

うらやましいくらいスマートで
細長い形のカメムシですね(*´▽`*)

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8/17の雷様

8月17日は北関東方面では
広範囲で雷雨となりました。

稲妻に7月下旬の激しい雷雨が連発した頃のような
エネルギーは感じませんでしたが、
それでも、細かく枝分かれした稲妻が
ぞわぞわっと雲底を走る様子は圧巻でした。

わぴちゃんは、
埼玉県久喜市(旧・栗橋町)で撮影しましたが、
雲間放電がメインで、対地放電(いわゆる落雷)は、
数えるほどしかありませんでした。

ということで、ライサマハンターの
釣果を紹介します☆

まず雲間放電

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そして、数は少なかったものの
対地放電も写せました。

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エノコログサ類の花穂分枝

エノコログサの仲間が
野山でだいぶ目につくようになりました。

これらの花穂は皆さんご存知のとおり、
通常は1本で枝分かれすることはありません。

ところが、ていねいに探すと、
数あるエノコログサの中には
いくつかに穂が枝分かれしているものを
見出すことができます。

種としては、エノコログサ、アキノエノコログサ
キンエノコロ、ムラサキエノコロで確認していますが、
探すともっといろいろ出てくるかもしれませんね。

それで、この穂の枝分かれについては、
枝分かれの仕方や本数は様々で、
同じ株から枝分かれするものとしないものがでてきたりと、
おそらく遺伝的に固定されたものではなく、
後天的な環境因子によって出現しているものと思います。

昔からあったはあったのですが、稀で、
ワンシーズンに1つ見つかればそれだけで
テンション急上昇だったのですが、
最近は増加傾向にある気がします。

1ヶ月も歩くと何枚も写真が撮れるほどで、
この8月だけでも、枝分かれしたやつは
程度の差こそあれ10本以上は見つけています。

わぴちゃんが撮影したものを
ピックアップして紹介しますね(*v_v)o

◆2つに枝分かれしたもの。
(写真はエノコログサ)

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◆3つに枝分かれしたもの。
(写真はアキノエノコログサ)
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◆4つに枝分かれしたもの。
(写真はエノコログサ)

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◆6つに枝分かれしたもの
(写真はアキノエノコログサ)

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◆ぼこぼこと多数分枝するもの
(写真はエノコログサ)

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◆先端だけが2つに分岐したもの
(写真はキンエノコロ)

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四つ葉のクローバー感覚で
皆さんもぜひ探してみてくださいね(*v_v)o

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ミゾハコベ(Elatine triandra var. pedicellata)

ミゾハコベ(Elatine triandra)は
ミゾハコベ科ミゾハコベ属の1年草です。

いわゆる水田雑草のひとつで、
8月以降に姿をあらわしはじめ、
稲刈りをすぎると、
さらによく目につくようになります。

こんな姿をしています。
とても小さな長楕円形の葉をたくさんつけ、
地面を這うように広がる小型の植物です。

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花は1mmあるかどうかの極小のもので、
花弁は3枚、薄桃色です。

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それでね。日本に自生している
ミゾハコベ科ミゾハコベ属はこれ1種類のみ…。

わぴちゃんの頭の中では
そういう風に覚えていたのですが、
どうも変種レベルでは
2つに分けることがあるみたいです。

1つは、狭義のミゾハコベvar. pedicellata
こちらは、花や果実に柄があります。
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わぴちゃんが撮影したものは、
こんな感じで、果実に柄がついているので、
これは狭義のミゾハコベということになります。


もうひとつは、わぴちゃんはまだ見たことない…、
というか、意識してなかっただけかもしれませんが、
イヌミゾハコベ(var. triandra)と呼ばれるもの。

こちらは花や果実には柄がないそうです。

イヌミゾハコベはていねいに探せば
見つかりそうなので、
見つかったらここにまた載せますね。

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サトクダマキモドキ(Holochlora japonica)

クダマキは漢字で「管巻」。
クツワムシの別名です☆

命名者がクツワムシに
似ていると思ったのでしょうか、
くつわむしの「もどき」…
ということで「管巻もどき」です。

その「管巻もどき」には2タイプいて、
1つは里に多いから、
里を冠して「里管巻もどき」

もうひとつは山に多いから
山を冠して「山管巻もどき」です。

植物や昆虫などの名前には、
それぞれ由来があるので、
その由来を調べると、
どんなに長ったらしい名前でも、
わりとすんなりと覚えられるものです☆★

だたし、その名前の由来が、
実際の特徴にあっていなかったり、また、
勘違いから命名されたという事例も多いので、
名前を鵜呑みにして特徴を
想像して覚える…というのは
キケンかもしれません(^-^;)

今回はサトクダマキモドキのほうを紹介します。

サトクダマキモドキ(Holochlora japonica)は、
キリギリス科ツユムシ亜科の昆虫で全体的に緑色です。
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樹上にいることが多く、植物の葉を食べてます。
夜の観察時に灯りを当てると、
灯火めがけて飛んでくることもあります。

わぴちゃんは個人的にはサトクダマキモドキは
クツワムシ(クダマキ)よりも、
ヤブキリによく似ていると思うのですが、
どうでしょうね~(笑)

これがヤブキリです。
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ヤブキリの方は、体型は似ていますが、
背面の部分に褐色のアクセントがあります。

一方のサトクダマキモドキには
褐色の部分はなく全部緑色です。

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巨大なアキノエノコログサ

季節の進行とともに、
道ばたや荒れ地、野原には、
穂がだらんと垂れ下がる
アキノエノコログサ(Setaria faberi)が
目立つようになってきました☆

アキノエノコログサはあまりにも普通種すぎて、
普段はほとんどスルーしてしまうのですが、
時に、目を惹くような巨大な個体に出会うことがあります。

それがこれです。
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写真だとスケールの感覚がつかみづらいと思うので、
わぴちゃんの手に乗せて撮影してみました☆
穂の長さは20cm近くも達しています(^-^;)
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草丈も、巨大アキノエノコログサの中には
わぴちゃんの背丈を超えるものも多いです。

実は、これは、文献に記載があります。
全農協さんからの「日本帰化植物写真図鑑」の
p131コラム、帰ってきたウルトラ雑草のところです。

それによると、1930年前後に雑穀の輸入とともに
アキノエノコログサの種子が付随し、
アメリカに帰化しました。

アメリカに帰化したアキノエノコログサは巨大化し、
それが穀物などに混じって再び日本に持ち込まれ、
各地に出現していると考えられているのです。

要するに、アメリカにわたって巨大化して
日本に帰ってきた…というところでしょうか。

おそらく、さきほど紹介した穂が20cmに達する
巨大なアキノエノコログサも、
そういった外来系統のものではないか…と考えています。

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ヒンジガヤツリ(Lipocarpha microcephala)

わぴちゃんフィールドの水田地帯では、
いわゆる「水田雑草」のなかまが
少しずつ賑やかになってきました。

そのひとつで、とても小さいながら
ユニークな形をしているものを紹介しますね☆★

それがヒンジガヤツリ
(Lipocarpha microcephala)です☆


ヒンジガヤツリは
カヤツリグサ科ヒンジガヤツリ属の1年草で、
田んぼのあぜに群生します。

まず全体像。
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そして花穂のアップです☆

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(※写真はクリックで拡大)


この穂のつき方が特徴的で、
まるで漢字の「品」の字のように見えることから、
「品字」のカヤツリと呼ばれるようになりました。

実は、このヒンジガヤツリは
子どもの頃、野草図鑑で見て
この衝撃的なすがたからあこがれの草でした。

なので、このヒンジガヤツリに出会うため、
近所の水田地帯のあぜ道というあぜ道を
探したけど見つからず、
もう絶滅してしまい高嶺の花なのかなぁ、
と諦めていたところでした。

それからしばらく経って、大人になって、
別なフィールドで植物の専門家たちと同行した際に、
生まれて初めてヒンジガヤツリの実物を見る機会がありました。

でね。一度実物を見てからというものの、
あるわあるわ、ヒンジガヤツリ…(≧▽≦)ノ

子どもの頃散々探しまわったあぜ道にも
ちゃんと生えていたのです☆

要するに子どものわぴちゃんには
単に認識できていなかっただけのようです(笑)

わぴちゃんの自然観察の巨匠たちは口を揃えて

「とにかくフィールドに出て現物を数多く見よ!」

という点を強調しているのですがまさにそのとおりですね。

図鑑や写真ではいくら見ても、
ちがいが分からないようなものでも、
現物を見て、それを検討することで、
写真や文字では表現しきれていない部分まで
感じ取ることができ、ちゃんとフィールドレベルで
識別できるようになるんですよね☆

このヒンジガヤツリの件も、そのいい例で、
図鑑のみの知識だった子どもの頃のわぴちゃんは、
ヒンジガヤツリって、カヤツリグサ並に
でかいものだと思っていたのでした。

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アオウキクサの花をさがそう☆

アオウキクサ(Lemna aoukikusa)は
田んぼや沼などの水面に浮かんでいる
ウキクサ科アオウキクサ属の1年生の浮葉植物です。

浮かんでいる楕円形の葉のようなものは
茎と葉が融合してできた「葉状体」と呼ばれ、
わきからどんどん新しい葉状体ができて、
それが外れて新しい個体ができる形で増殖していきます。
増殖スピードはかなり早いものがあり、
ちょっと見ない間に水面を埋めつくしてしまうほどです。

そのせいか、ウキクサ科の植物は、
めったに花を咲かせないのですが、
アオウキクサは、その中では
わりと花をつけやすい種類として有名です。

…と言っても、
アオウキクサの花はものすごく小さくて、
例え一斉に花が咲いていたとしても、
這いつくばるようにして観察しないと
それに気づかないかもしれません。

アオウキクサが花をつけるとすれば、
ちょうど夏休みのころです。
わぴちゃんの観察の範囲では、じっくり探せば
わりと開花個体を見ることができるように思います。

ただし、めちゃくちゃ小さいので、
本当にじっくり目を慣らすようにして
探さないと気づかないかもしれません。

ぜひぜひ最寄の田んぼで
花の咲いたアオウキクサを
探して見てくださいね♪♪

…ということでこれがアオウキクサの花です☆
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コフキトンボ(Deiefia phaon)

コフキトンボは、開けて日あたりの良い
水路や沼、池などでよく見かけるトンボさんです☆

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(※写真はクリックで拡大)


真夏のこの時期は、
シオカラトンボといっしょになってよく飛んでいます。

コフキトンボもシオカラトンボも
腹が薄青色になるためパッと見は似ています。

しかし、シオカラトンボの目は緑色なのに対し、
コフキトンボはいわゆるアカネ系の目をしています。

また、胸の黒い斑紋もシオカラトンボのそれと比べると
より複雑で派手派手な感じがして、
慣れると容易に見分けられるようになります☆


コフキトンボの♀には、オビ型という、
同じ種類とは思えないようなタイプの個体がいます。
翅のところに茶色く丸い斑紋が4つあります。

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ハヤシノウマオイ(Hexacentrus japonicus)

ウマオイ(馬追)は、
童謡「虫の声」に出てくる夜鳴く昆虫の1つです☆

キリギリス科ウマオイ亜科に分類されます。

ウマオイには、
主に林縁ややぶっぽいところに見られる
ハヤシノウマオイ(Hexacentrus japonicus)と、
畑地や草原・河原などに見られる
ハタケノウマオイ(Hexacentrus unicolor)の
2種に大別されます。

両者は外見上の姿はほぼ同じとされ、
生息地と鳴き声のちがいから見分けます。

今回は、ハヤシノウマオイの方を紹介します☆

スイーーーーーーッチョン
スイーーーーーーッチョン

…と、1つあたりの鳴き声が長いのが
ハヤシノウマオイです☆

この時期、樹木が茂っているような場所を
夜に通過するとよく聞くことができますね☆

その鳴き声をたよりに姿を探して
写したのがコレです☆
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(※写真はクリックで拡大)


一見、ヤブキリ等のキリギリス類にも似ていますが、
背中の茶色の斑紋の形が異なります。

こちらはハヤシノウマオイの幼虫です☆
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(※写真はクリックで拡大)


バッタやキリギリスの仲間は不完全変態で、
幼虫は親を小さくしたような姿で
触角がちょんちょんして、
また、つぶらな瞳を持った子が多いので
とても可愛いですね☆

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クツワムシ(Mecopoda nipponensis)

わぴちゃんフィールドでは、夜になると
童謡「虫の声」に出てくるような
いわゆる秋の鳴く虫たちで賑やかです☆

ていねいに観察すると、
いろいろな種類がいておもしろいですね☆

今日は、その中からガチャガチャという
鳴き声で知られている
クツワムシ(Mecopoda nipponensis)を紹介しますね☆

クツワムシはバッタ目キリギリス科の昆虫です☆
別名クダマキ(管巻)です(笑)

クツワムシの鳴き声は一度聞いたら忘れない
かなり特徴的なものです。
なんかこわれた機械のモーター音のような…(笑)

ガチャガチャと言われれば、まぁそうかな(*^▽^*)o

クズなどつる植物が繁茂する林の縁が生息環境ですが、
環境破壊に対しては敏感で、都道府県レベルで
絶滅危惧種に指定されている地域も多いです。


クツワムシに限ったことではなく、
童謡「虫の声」に出てくる虫たちの多くが、
激減して絶滅の危機にさらされています(^-^;)

クツワムシには色違いのタイプが2ついます☆

1つは緑色型
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そして、もうひとつが褐色型です☆

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いずれも、ずんぐる丸っこい体型で、
他のキリギリス類との区別はわりと容易です☆★


昨夜、そして、今夜と2つのタイプの
写真をゲットできましたv( ̄∇ ̄)v

あと、翅を振るわせて鳴いているところが
分かる写真にチャレンジして見たけどどうかにゃ~?

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(※写真はクリックで拡大)

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コガネバナ(Scutellaria baicalensis)

コガネバナ(Scutellaria baicalensis)は
シソ科タツナミソウ属の多年草です☆
中国~シベリアにかけてが原産の植物で、
日本へは、薬用・観賞用として導入されています☆

コガネバナは漢字で「黄金花」です。

この名前から黄色い花なのかな?
…と誤解されがちですが、
花色ではなく、根の断面が
黄色いことからつけられた名前です。

根の部分を薬用にするので、
根の色合いが名前の象徴になったのでしょうね。

花は夏~秋にかけて咲きます。
日本の山野に自生するタツナミソウを
大きくしたような青紫色の花です☆★

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(※写真はクリックで拡大)

花冠の筒部が基部でぐいっと大きく曲がって、
波が立ち上がるような姿になる花のつきかたは、
まさにタツナミソウ属ですね★

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(※写真はクリックで拡大)


別名をコガネヤナギと言い、葉はまるで
ヤナギの葉のように細長く先はとがります。
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葉は柄がなく対生し、さらに茎は直立傾向にあるので、
なんかこの生育期の姿だけをみると、
ミソハギと見間違えてしまいそうですね(^-^;)

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ニシキソウ(Chamaesyce humifusa)

ニシキソウ(Chamaesyce humifusa)は
トウダイグサ科ニシキソウ属の1年草で、
道ばたや畑など、人里近くに自生します。

数あるニシキソウ属の中では
本州に自生する唯一の在来種です。

全草はこんな感じです。
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(※写真はクリックで拡大)

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(※写真はクリックで拡大)


葉は少し青みがかった緑色、茎は赤色で、
この色合いの対比が美しいことから
「錦」に例えられて命名されました。


花は杯状花序と呼ばれる
特殊な形態をしており色は明るい赤紫色です。

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(※写真はクリックで拡大)

ニシキソウ属の鑑別には
果実の毛の様子が重要です。

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(※写真はクリックで拡大)


ニシキソウの場合は果実は無毛です。
一方、茎は無毛もしくは、
白い毛がまばらに生えています。


近年は北アメリカ原産の
コニシキソウ(Chamaesyce maculata)との
競合で負けてかなり少なくなってしまいました。

コニシキソウ以外にもニシキソウ属の外来種が
他にもいくつか見つかっています。

また、ニシキソウの自生地である道ばたは
除草作業で根こそぎ片付けられてしまいやすいことと、
コンクリート舗装や除草剤の普及などで
生存が脅かされています。

ニシキソウ属唯一の在来種であるニシキソウを
取り巻く環境はかなり厳しいものとなっています。

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8/3の反薄明光線

8/3は、夕方から仕事の打ち合わせのため
外出していました。

その際、春日部駅の跨線橋から、
きれいな反薄明光線が見えましたよー☆

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反薄明光線(antisolar rays)は、
太陽の沈む方角に積乱雲等の雲があった際に、
その雲の影が長く伸びて反対側の地平線に達するものです。

雲の影は青黒いすじの形で見えます。

実際は、影のすじは平行にのびていますが、
遠近効果で放射状に収束して見えます。

反薄明光線はわりと珍しい現象ではありますが、
夏の夕方は夕立をもたらす積乱雲が
地平線付近に見える機会が多いので、
反薄明光線のシーズンであると言えるかもしれませんね。

光化学スモッグが原因なのか、
単なるアレルギーかは分かりませんが、
わぴちゃん、気管支がむずがゆくて
息苦しい感じが続いています(>ω<。)

この猛暑、皆さんもどうかご自愛くださいね。

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シソの仲間(縮れない品種編)

シソ(Perilla frutescens var. crispa)は、
中国中南部原産のシソ科シソ属1年草です☆

もう誰もが知っているおなじみの野菜で、
料理にも広く使われていますね☆

「いまさらシソ?」と、
言われてしまいそうですが、
ていねいに観察すると、シソの葉の
色や形は実にバリエーション豊かで、
さまざまな品種があります☆

葉の形から大別すると、
しわだらけで縮れたような「チリメン系のシソ」と、
しわがなく縮れていないものに分けられます。

今回は、縮れていないほうの
バリエーションをいくつか紹介します☆

アオジソ
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※スーパーで売られている「大葉」はこれです。
葉は表面も裏面も緑色です。


アカジソ
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※シソは農村部では結構野生化していますが、
このアカジソは特によく見かけ、雑草化しています。
梅干の色付けに使われています。

カタメンジソ
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※葉の表面は緑色で裏面が赤紫色のタイプです。
「ウラアカ」とも呼ばれます☆


アオジソ×アカジソ
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※アオジソとアカジソが
交雑してできた雑種と考えられます。
アカジソの赤紫色とアオジソの緑色が
中途半端に入り混じったような不思議な色合いです。

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ツルムラサキ2種★

ツルムラサキは、
ツルムラサキ科ツルムラサキ属の
つる性の野菜です。

わぴちゃん自身、あまりなじみのない野菜でしたが、
最近は家庭菜園ブームとともに、
ホムセンで苗が大量に売られるようになりましたね☆

俗にツルムラサキと
一緒くたに呼ばれていますが2種類あります。

1つは、江戸時代に渡来したとされている
茎も葉も緑色のもの。

園芸業界では緑茎種として
販売されていますが、分類学上は
これがツルムラサキ(Basella alba)になります。
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花は白色で先がほんのりピンクになっています。
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で、これはがくで、花弁はありません。
また、半開きのような感じで、
完全に花が開くこともないようです。

果実は熟すと、黒っぽくなります。

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これをつぶすと紫色の汁がたくさんでて、
この紫色から、「つるむらさき」と
命名された…とされています。

もうひとつ、茎や葉が紫色っぽいものがあります。
これは園芸では赤茎種と呼ばれており、分類学的には
シンツルムラサキ(Basella rubra)と呼ばれます。

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茎や葉の色以外には
そんなに相違点はないことから、
ツルムラサキとシンツルムラサキは分類上は
変種程度の関係にとどめる考えかたもあります。

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