« ラミーカミキリ | トップページ | 7月5日の積乱雲(その2) »

7月5日の積乱雲(その1)

7月5日は大気の状態が不安定で、
わぴちゃんのいる場所も、
午後からは積乱雲が発達しました。

そんな中、17:30ごろから
18:00すぎにかけて
近くをかすめていった積乱雲が
興味深い雲形を示したので、
2つに分けて記事にしますね。

まず17:40の様子です。
07051740
(※写真はクリックで拡大)


この積乱雲は、写真の左から右へと
ゆるやかに移動していました。

右半分は、激しい雨が降っていて、
雨柱が見えます。

一方、左半分は、雨は降っていないものの、
雲底が一段と暗く垂れこめています。

このさらに左側、つまり、
積乱雲の進行方向の一番後ろに
興味深い雲が現れました。

その部分の写真を時系列に並べてみますね。

◆17:42
R07051742
(※写真はクリックで拡大)

◆17:44
R07051744
(※写真はクリックで拡大)


◆17:45
R07051745
(※写真はクリックで拡大)

◆17:45
R070517452
(※写真はクリックで拡大)

◆17:48
R07051748
(※写真はクリックで拡大)

◆17:49
R07051749
(※写真はクリックで拡大)


雲の底のさらに低い位置に
黒い雲が列をなして出現し、
それが次第にロール状にまとまりながら、
積乱雲本体から離れるように
逆方向へと進んでいきました。

写真では、積乱雲本体は右方向に、
ロール雲は左方向に移動です。

これは、ロール雲(voltus)と呼ばれるもので、
2017年3月改訂版の国際雲図帳では、
層積雲の種(Sc vol)として位置づけられました。

積乱雲から吹き出す冷気の先端部分で、
気流が回転してできるもので、
既存のアーチ雲(Cb arc)とは
似て非なるものとのことで、
国際雲図帳の解説文(英語…^-^;)でも、
混同しないようにと強調されていました。


ロール雲は、積乱雲の雲底から離れた位置にできますが、
アーチ雲は、積乱雲の雲底に接するようにできます。

動きかたも、ロール雲は独立した振る舞いをしますが、
アーチ雲は、本体の積乱雲と
一体になって進んでいくとのことです。

« ラミーカミキリ | トップページ | 7月5日の積乱雲(その2) »

*雲*」カテゴリの記事

コメント

オーストラリア大陸でのロール雲を紹介したテレビ番組が以前ありましたが、このロール雲の巨大化したものと考えると感慨深いものがあります。ありがとうございました。観察というのは大事ですね。

◆enomotoさん

enomotoさん、こんばんは☆

ありがとうございます^-^

オーストラリアの
あのロール雲は見た目も動きも
迫力満点ですごいですよね!

今、積乱雲に伴う雲について
この後面のロール雲も含め、
海外の資料をいろいろ読んでいます。

これが予想以上に奥が深い世界で、
これから積乱雲の観察をするときは、
もっと細かく見ていこうと
思っているところです。

ものすごくおもしろい雲の変化ですね。
私も見たかった〜。

オーストラリアのロール雲の番組は,私もわくわくしながら見ました。
曇って,本当に面白いものです。

◆hal-coさん

hal-coさん、こんばんは☆

オーストラリアのロール雲は
確か海風同士がぶつかって、
回転しながら駆け抜けていくって感じだったかな。

いつか日本で同様の現象が起こらないか…
なんて思っているけど、
やっぱりオーストラリアじゃないと
むずかしいのかな(^-^;)

この記事へのコメントは終了しました。

« ラミーカミキリ | トップページ | 7月5日の積乱雲(その2) »

フォト
2022年6月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ