7月5日の積乱雲(その1)
7月5日は大気の状態が不安定で、
わぴちゃんのいる場所も、
午後からは積乱雲が発達しました。
そんな中、17:30ごろから
18:00すぎにかけて
近くをかすめていった積乱雲が
興味深い雲形を示したので、
2つに分けて記事にしますね。
この積乱雲は、写真の左から右へと
ゆるやかに移動していました。
右半分は、激しい雨が降っていて、
雨柱が見えます。
一方、左半分は、雨は降っていないものの、
雲底が一段と暗く垂れこめています。
このさらに左側、つまり、
積乱雲の進行方向の一番後ろに
興味深い雲が現れました。
その部分の写真を時系列に並べてみますね。
雲の底のさらに低い位置に
黒い雲が列をなして出現し、
それが次第にロール状にまとまりながら、
積乱雲本体から離れるように
逆方向へと進んでいきました。
写真では、積乱雲本体は右方向に、
ロール雲は左方向に移動です。
これは、ロール雲(voltus)と呼ばれるもので、
2017年3月改訂版の国際雲図帳では、
層積雲の種(Sc vol)として位置づけられました。
積乱雲から吹き出す冷気の先端部分で、
気流が回転してできるもので、
既存のアーチ雲(Cb arc)とは
似て非なるものとのことで、
国際雲図帳の解説文(英語…^-^;)でも、
混同しないようにと強調されていました。
ロール雲は、積乱雲の雲底から離れた位置にできますが、
アーチ雲は、積乱雲の雲底に接するようにできます。
動きかたも、ロール雲は独立した振る舞いをしますが、
アーチ雲は、本体の積乱雲と
一体になって進んでいくとのことです。
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コメント
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オーストラリア大陸でのロール雲を紹介したテレビ番組が以前ありましたが、このロール雲の巨大化したものと考えると感慨深いものがあります。ありがとうございました。観察というのは大事ですね。
投稿: enomoto | 2017/07/07 12:50
◆enomotoさん
enomotoさん、こんばんは☆
ありがとうございます^-^
オーストラリアの
あのロール雲は見た目も動きも
迫力満点ですごいですよね!
今、積乱雲に伴う雲について
この後面のロール雲も含め、
海外の資料をいろいろ読んでいます。
これが予想以上に奥が深い世界で、
これから積乱雲の観察をするときは、
もっと細かく見ていこうと
思っているところです。
投稿: わぴちゃん☆ | 2017/07/07 23:04
ものすごくおもしろい雲の変化ですね。
私も見たかった〜。
オーストラリアのロール雲の番組は,私もわくわくしながら見ました。
曇って,本当に面白いものです。
投稿: hal-co | 2017/07/07 23:49
◆hal-coさん
hal-coさん、こんばんは☆
オーストラリアのロール雲は
確か海風同士がぶつかって、
回転しながら駆け抜けていくって感じだったかな。
いつか日本で同様の現象が起こらないか…
なんて思っているけど、
やっぱりオーストラリアじゃないと
むずかしいのかな(^-^;)
投稿: わぴちゃん☆ | 2017/07/11 19:36