5月15日火災雲を確認
今朝外に出ると、東の空にもくもくと黒煙が…?
しかもものすごい勢い…
野焼き? いや、火災??
ニュースを確認してみると
資材置き場での火災のようでした。
しかもかなり近所(^-^;)
火災についての具体的な内容については、
報道のお仕事ですのでわぴちゃんはここでは言及しません。
ただ、気象学的に注目すべき現象を確認したので、
ここではそれを記しておきますね。
それは、火災雲、火災積雲、熱積雲などと呼ばれる現象です。
火災、火山噴火などによって
空気がピンポイントで熱せられた結果、
強い上昇気流が発生して本物の雲ができた状態です。
単に気づかれていないだけなのか、
実際に稀なものなのかどうかは不明ですが、
国内ではあまり観察事例がありません。
火災雲は、雨を降らせたり、
場合によっては積乱雲にまで発達して
突風や雷を伴うこともあるとされ、
防災という観点からも認識しておくべき現象と思います。
ということで、以下に本日確認した写真を載せておきます。
…そして、黒煙から火災雲に進展する
一連の様子をとらえることができましたので、
以下に並べておきますね。
2017年3月改訂版の国際雲図帳では、
Special clouds(特殊なメカニズムでできる雲)が
6種類採用されました。
そのひとつとして、
flammagenitus
火災などの熱が発生させた雲
というのがあり、今回のはそれに該当します。
十種雲形としては積雲(Cumulus)ですので、
Cumulus flammagenitus という表記になります。
« 散歩の草花図鑑10万部突破☆ | トップページ | イグサの花 »
「*雲*」カテゴリの記事
- 9月10日の穴あき雲(2019.09.23)
- 8月20日かなとこ雲の…(2019.08.20)
- 8月20日のrainfoot(2019.08.20)
- 8月8日積乱雲周辺の渦(2019.08.12)
- 8月8日雨柱とロール雲(2019.08.12)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。












こういう雲のでき方もあるのですね。驚きました
投稿: | 2019/05/15 22:27
広島の原爆の時も、キノコ雲で雷が発生し、急に雨が降ったそうだし、古本屋で見た関東大震災の絵葉書でも、火災で似たようなキノコ雲ができてて、不気味で、当時、かなり話題になったみたいだね。
あと、雲仙の普賢岳やフィリピンのピナツボ山などの噴火でも、ヘンな雲や雷があったように記憶してるよ。
山火事なんかがあると、相当、熱が上に上がってくるみたいだね。それで飛行機が溶けて落ちたっていう事故かあったし、空襲の時に上空の爆撃機にも熱が上がってきたみたいだし。
そういうのはあっても、気象学的な分析ってされてないのかもだね。
じゃあ、わぴちゃんちに火をつけて観測してみます?(うそうそ)。
投稿: くず | 2019/05/16 04:10
こんばんは☆
コメントありがとうございます
じつはわたし自身も、
現物をしっかりと自分の目で
ちゃんと見たのは
初めてかもしれません。
◆くずさん
くずさん、こんばんは☆
雲の文献を調べていると、
古書のたぐいには、火災雲について
結構書いてあったりするんだよね。
当時は空爆や関東大震災などで
事例が多かったのかもしれないね。
火災積雲は、事例が少なくて
わかっていないことも多いんじゃないかな?
海外だと山火事に伴う火災積雲の
観測例がたまにあるみたいだけどね。
…事例は無いに越したことはないけど(^-^;)
投稿: わぴちゃん☆ | 2019/05/21 21:48