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ヤブマオの季節ですね

わぴちゃんが最近はまっている野草が、
外来のタンポポと、ギシギシの雑種です。

これらは、どこでもたくさん生えているのに、
実態がよくわかっておらず、
種の特定がとても難しい分類群です。

学術的に難解な植物群ですが、
調べれば調べるほど奥が深くて、
ずぶずぶずぶ…と入りこんでしまいます(^-^;)

そして、これらと同じようなにおいのする
分類群がそろそろ観察に適した時期を迎えます。

いわゆるヤブマオの仲間です。

ヤブマオの仲間もあちこちに
たくさん生えていますが、
種の特定は非常に大変(>ω<。)
しかもまだ未解明な部分も多く、

今後研究が進むと
また変わる可能性がある分類群です。

手はじめに近所のヤブマオ類を…。

Photo_20190723223301
(※写真はクリックで拡大)

ヤブマオ類を同定するにあたって
特に大切なポイントとなるのは、

葉のかたち(特に縁の鋸歯の様子)
葉裏の脈に生えている毛の様子
花穂の軸の部分に生えている毛の様子

この3つです。

なので、後で同定に
チャレンジしようと思った場合、
最低でもこの3つは
記録しておく必要があります。

近所のヤブマオ類の
葉のかたちは…

Photo_20190723223303
(※写真はクリックで拡大)


・葉先は複雑に切れ込んだりしない
・葉先は少しだけしゅっとのびる。
・単鋸歯で規則正しい

葉裏の脈の毛は…

Photo_20190723223304
(※写真はクリックで拡大)


・主脈(太い脈)にとても短い毛がびっしり
・細い脈にもとても短い毛がびっしり
・毛の向きはあまり定まっていない


花穂の軸の毛は…

Photo_20190723223302
(※写真はクリックで拡大)


短い毛がびっしりと生えている

従来の文献にある検索表をもとにすると、
これらの特徴から行き当たるのはツクシヤブマオです。

ところが、先日刊行されたばかりの
神奈川県植物誌2019では、
関東でツクシヤブマオの特徴を持つものは
クマヤブマオに当てられていました。
そして今回はクマヤブマオとしたものの、
ナガバヤブマオの可能性も高く、
今後再検討が必要…という
注意書きも添えられていました。

うん。やっぱり難しそう…

今のところわぴちゃんはまだ
本格的には手を出していないけれど、
5年後、このブログが
ヤブマオだらけになっていたらごめんなさい
ヘ( ̄∇ ̄ヘ;)。。。コソコソ 

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*身近な野草*」カテゴリの記事

コメント

イラクサに栄養があるというので、注意して見てるんだけと、同じイラクサ科の、このヤブマオもよく見かけるね。そういや、場所、場所で、なんだかちょっとずつ違うのが生えてて、全然、どれがどれだかわかりませんねえ。まあ、肝心なイラクサもですけど(笑)。

タンポポ、ギシギシ、ヤブマオ、これにマツヨイグサも加えれば、一生、ネタが尽きないような気がする(笑)。

最近、雨ばっかりでしょ。森に行ったらキノコがニョキニョキ、足の踏み場もないくらい。数えられない種類。こっちにも手を出したら…人生がいくつあっても足りないねっ。それはそれで楽しいかもだけど(笑)。

1つの野草でも、こんなにも奥が深いんですね。草の分類などはもっとシンプルなものかと勘違いしていました。
詳しいことまでは理解できていませんが、とても興味深いです。

おぉ、今度はヤブマオですか!
またマニアックなものに手をお出しに
なられましたね。
イラクサの仲間なので、素手で触ると
やっぱり厄介なのでしょうね。
イラクサは、食べるとうまいそうですが、
ヤブマオも、食べられますか?

自宅では今年もまた、
ネジバナちゃんたちが、
大繁殖で、一斉に咲き誇っていますよ!
その姿は、まさに圧巻です。

ところでようやく、梅雨が明けましたね。
今年の夏もまた、暑くなるようで・・・。
年のせいか、年々暑さに弱くなっています。
今年の夏は、果たして乗り切れるかな・・・。
お互い熱中症には、十分注意をいたしましょう!

千葉イベント行きたかったです (涙)
いつか東海地方でお願いいたします。
ヤブマオは、全然同定できなく困った記憶があります…
葉の裏の色もどれかと違いがあったような?なんだったかなぁ?忘れちゃった。

また新たな底なし沼に入り込んでますね。
ところで
カラムシとヤブマオの大きな違いって何だろう?
(-◎_◎-)

◆くずさん

くずさん、こんにちは☆

イラクサ系は山菜として有名な種類もあるけれど、
ヤブマオ系は食べるって話をあまり聞かないね。

ヤブマオはあまり美味しくないのかな?

マツヨイグサ類もたいへん(^-^;)
今のところわぴちゃんフィールド内では
同定しやすい個体ばかりだけど、
地域によっては非常に難儀なことになっている
というのをちらっと見聞きし多様な…

アレチマツヨイグサなんかは
昔から図鑑に載っているけど、
どういうものを指すのか、
結構見解が分かれているね。


◆うしさん

うしさん、こんにちは☆

種類と言うのは人間が便宜的に
線を引いたものにすぎない…からなのでしょうね。

簡単に分けられるものもあることはあるのですが、
種類ごとに線引きしようとすると
うまく線が引けないものも案外多いものです。

身近なところではタンポポなんかが
じつは線引きがとても難しい
グループだったりします(^-^;)

この手のものは、探求心とか知的好奇心を
すごくくすぐるので、厄介だと言いつつも、
気づいたらその魅力にはまってしまうんですよね
( ̄∇ ̄*)ゞえへへっ♪


◆まんねんぐささん

まんねんぐささん、こんにちは☆

ネジバナの群生、良いですね(*´▽`*)

イラクサ科の中でも、
ヤブマオのたぐいは
チクチクする刺はなくて、
素手でも大丈夫です^-^

ヤブマオは食べるって話を
聞かないけれど、
どうなんだろう…。

毒はないようですが、、
硬くておいしくないかもれませんね。

こちらも梅雨明けした途端に、
猛暑が続いています(>ω<。)
暑さに負けず、
元気に乗り越えたいですね!


◆bararaさん

bararaさん、こんにちは☆

ありがとうございます。
全国各地に進出できるよう、
さらに頑張らないと
( ̄∇ ̄*)ゞえへへっ♪

わぴちゃんも、ヤブマオ類は
その場で同定できず、
文献片手にようやく…って感じかな(´・ω・`)

葉裏の色は、毛が目立つものだと
白っぽくなる傾向があるかな。
カラムシなんかは葉裏が
はっきりと白くなることが多いよ~


◆アライグマさん

アライグマさん、こんにちは☆

葉のつきかたがちがうみたい。
検索表を見ると、互生するのがカラムシ
対生ならばヤブマオだって。

本当はボケようかと
ネタを考えてみたけど、
ダメだったにゃ…o_ _)oパタ

σ(^^;)はフクラスズメが美味しそうに体を揺すりながら食べるか如何かで別れるのかと思ったよ。
(^^;★\(-.-;)

◆アライグマさん

アライグマさん、こんばんは☆

そういえばフクラスズメちゃんは、
カラムシにはよくつくけど、
ヤブマオについているのは見たことないなぁ・・・

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