インカカタバミに果実?

ブログをご無沙汰してしまい
申し訳ございませんでした o_ _)o

気づいたらもう11月8日ですね (/||| ̄▽)/

秋の講演会シーズンというのもありますが、
現在、書籍の執筆作業に精を出しています。

年明け以降になりますが、
いずれ新刊のご案内をいたしますね(*v_v)o

さてさて。庭にいわゆる
インカカタバミ(Oxalis triangularis)の
緑葉・白花品種があるのですが、
先日、それに1個だけ
果実っぽいものができているのに気づきました☆

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いわゆるオキザリスの名前で
栽培されているカタバミの仲間には、
結実しない種類が多く、
インカカタバミも、基本的に結実しません。

ムラサキカタバミや
イモカタバミなども結実しません。

そのため今回1つだけ
果実っぽいのができているのには
かなりびっくりしました。
( ̄∇ ̄*)ゞえへへっ♪

参考までに、インカカタバミ(Oxalis triangularis)の
緑葉・白花品種の花の写真も載せておきますね。

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コヒガンバナ

わぴちゃんも所属している某所(※)では、
毎年この時期になると、「季節のたより」として
ヒガンバナ(Lycoris radiata)の開花情報が話題になります。

※別に隠す必要はないんですけどね(^-^;)

ヒガンバナの開花日は、生物季節観測としても有用ですが、
記録を取る際には、コヒガンバナの存在に留意が必要です。


コヒガンバナ(var. pumila)は、
別名シナヒガンバナとも言い、ヒガンバナの2倍体変種です。

3倍体のヒガンバナは、結実できませんが、
コヒガンバナにはちゃんとタネができます。

そして、ヒガンバナと比べて花期が
2~3週間ほど早いという特徴があります。

生物季節観測のときに厄介なのは、花時の姿だけだと
ヒガンバナとの区別がほとんどつかない点でしょうか(^-^;)

強いて言えば、若干ヒガンバナよりも繊細なようにも見えますが、
個体差も大きくあまり識別点としては使えません。

コヒガンバナはかつてはまず見かけないものでしたが、
近年はヒガンバナも園芸植物としての人気が出てきており、
コヒガンバナもわりと見かけるようになってきました。

そのため、何らかの拍子にコヒガンバナが
紛れ込む可能性は否定できず、
うっかりそれを開花日として拾ってしまうと、
生物季節観測としての精度が落ちてしまう可能性があります。

以下、昨年(2017年)の9月3日に撮影したコヒガンバナです。

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この段階でだいぶ花が咲き進んでいて、
果実も結構できていますね。

なので、ヒガンバナの開花がいやに早いなと思ったら、
備考として「コヒガンバナの可能性あり」として、
後で、その株が結実するか確認したうえで
記録に入れるのが現実的かもしれませんね。

ゼラニウムの原種

みなさまおひさしぶりです|_・。) ちら。

ブログの更新を2週間も止めてしまい、
大変申し訳ございませんでしたm(_”_)m

バタバタしていたというのもありますが、
猛暑と日照りで草木の傷みが酷かったり、
生きものの出が悪かったりと、
記事になるようなネタを
あまり仕入れられていなかったことが一番の原因でした。

いただいたコメントにもお返事をできていなかったのですが、
ようやくバタバタも落ち着いてきたので
少しずつ返していきたいと思います☆


ひさぁしぶりの記事は植物です(*v_v)o

園芸植物でおなじみのゼラニウム。

ゼラニウムは、複数の原種をかけあわせて
つくられた人工的な植物なのですが、
春先にその原種のひとつを入手する機会がありました。

テンジクアオイ(Pelargonium inquinans)という種類です。

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テンジクアオイは、朱色の花を咲かせる
園芸ゼラニウムそっくりですが、
どことなく野生種の素朴さ(?)があります。

園芸ゼラニウムの葉には
ふつう黒い斑紋があるのですが、
テンジクアオイには、それがありません。

そして、原種、つまり野生種なので、
果実がちゃんとできます☆

園芸ゼラニウムは、
いくつかの種類をかけあわせてつくられているので、
結実しないか、ごく稀に結実する程度です。

わぴちゃんが育てていたテンジクアオイも
数日前にタネを採ることができました(*´▽`*)

果実は成熟すると裂けて少しめくりあがります。
めくれあがった細長い部分には綿毛があります。

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この細長い部分は、
乾燥するとくるんくるんとねじれてきます。

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細長い部分の先がちょっと太くなっていますが、
タネはこの中に入っています。

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発芽率は分かりませんが、
芽生えのかたちを写せると良いな…☆

リムナンテス(Limnanthes douglasii)

園芸植物として栽培される
リムナンテス(Limnanthes spp.)…。

園芸種を扱った図鑑にも
わりと登場する花ですが、
あまり普及はしていないようで、
見かける頻度は低いかもしれません。

分類上の位置づけが興味深く、
なんと「リムナンテス科リムナンテス属」です(^-^;)

※ラテン語表記上の関係から、
リムナンタ科と書くこともあります。

ユニークな科名つながりとして、
例のルリカラクサ(ネモフィラ)が
以前はハゼリソウ科に分類されていました。

ところが、DNA解析をもとにした
新しい分類体系では、
ハゼリソウ科がムラサキ科に吸収された(/||| ̄▽)/

り、りむなんてす…も、
フウロソウ科あたりに??
ネタがなくなるじゃん(>ω<。)

と、ひやひやしましたが、
リムナンテス科はリムナンテス科として
ちゃんと残ったようです(^-^;)

リムナンテス科リムナンテス属の植物は
10種類程度ありますが、
園芸植物として栽培されるのは、
ダグラシー(Limnanthes douglasii)です。

真ん中黄色、外側白色の花の雰囲気が、
ポーチドエッグを連想させることから、
ポーチドエッグ・プランツとも呼ばれます。

なぜか日本名はありません(^-^;)


わぴちゃん、リムナンテスを
タネから育てていたのですが、
この数日で開花しました☆

発芽から開花までの写真を
時系列で並べておきますね(*v_v)o

※移植を嫌うとのことなので、
ポットに撒いて発芽させた後、
定植はポットごと埋めるかたちにしました。

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夜光りなアサガオくん

おととい(9/3)の朝、
アサガオの星咲き品種が
1輪咲いているのを確認しました。

朝8:30の様子です。

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午前中仕事を頑張り、
「さぁって、お昼♪」
と思い、外に出ると…

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(※写真はクリックで拡大)


まだ咲いていました。時刻は12:25です。

この段階では、
「まぁ、今時のアサガオは
お昼近くまで咲いている品種も多いから、
これもそういう類なのかな?」
なんて思っていました。

この日は、午後から
自然観察のお誘いを受けていたので、
お昼をすませつつ、そのままお出かけ…。

そして夕方、
帰宅してびっくり!!

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まだ咲いている…(/||| ̄▽)/
この写真の時刻は17:41です。

そして夜、

ばんごはんのために、
スーパーの値引き総菜をあさりに行こうと
外に出ると…

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(※写真はクリックで拡大)

にゃにゃ!
まだ咲いてる!!(^-^;)

夜なのに咲いているアサガオにびっくりして、
急いで、時刻表示つきの温度計を
持ってきて、横に添えて写しました。

シバザクラの果実

春にできるお花のじゅうたんが
とってもきれいなシバザクラ。

そのなれの果ての姿を見つけました(*v_v)o

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花後に枯れたがくが
お星さまのような形で、
花の最盛期とはまたちがった
魅力がありますね(*´▽`*)

で…よく見ると…。

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(※写真はクリックで拡大)


あ、ちらほらと結実してる!!


じつはわぴちゃん、
シバザクラの果実を見たの、
これが生まれて初めてです(*v_v)o

もともと滅多に結実しないのかな?

それとも単にわぴちゃんが
見落としていただけかな?

シャガの果実

先日、出先で見つけたシャガの群れ

花はすでに終わり、ほとんどは結実せず、
花茎の残骸だけが残った状態になっていました。

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が!!
よく見ると、1本だけ、
実がなっているではありませんかーー!!

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(※写真はクリックで拡大)


シャガは、林内の薄暗い場所に自生する
アヤメ科の多年草です。古い時代に
中国から渡来したと考えられています。

何年か前に別な場所で撮影したものですが、
こんな花を咲かせます。

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(※写真はクリックで拡大)


日本のものは3倍体で、果実ができず、
根茎で繁殖していきます。

なので、わぴちゃんも結実したシャガを
見たのは今回が初めてです。

発芽能力のある種子ができるかは
何とも言えないですけどね。

ハゼリソウ科のハゼリソウとは?

大型連休を間近に控え、観光地のみどころを
紹介するニュースも増えてきました☆

そのなかでも、しばしば取り上げられるのが、
ネモフィラの群生(*´▽`*)

…なので、たまには、
旬の話題にも乗っかってみましょうか
( ̄∇ ̄*)ゞえへへっ♪

ネモフィラ(Nemophila spp.)は
ハゼリソウ科ルリカラクサ属の総称です。

その中でも、一番人気なのは
さわやかなブルーの花をつける
ルリカラクサ(Nemophila menziesii)ですね。

Photo


…ところで、ネモフィラについて調べると、
「ハゼリソウ科に分類される」と出てきますが、
このハゼリソウって何??と思った方も
多いかもしれませんね。

ハゼリソウは、緑肥植物として
つくられることもあるのですが、
育てると若干気難しいからか分かりませんが、
あまり流通していないんですよね(>ω<。)

じつはわぴちゃん、
昨秋、ハゼリソウのタネを入手し、
タネから育てていました。
現在3株ほど育てていて、
うち1株が花盛りになっています。

ということで、これが
ハゼリソウ(Phacelia tanacetifolia)です。

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(※写真はクリックで拡大)


ただ、DNA解析をもとにした
新しい植物分類(APG体系)では、
ハゼリソウ科のグループは、
ムラサキ科に吸…

(こほんこほん)

編入合併されてしまったようですね

つまんないのーー(´・ω・`)


つまり、ネモフィラは、

従来のエングラー体系
クロンキスト体系ではハゼリソウ科、

新分類のAPGではムラサキ科ということになります。

せっかくなのでムラサキ科のボス(?)、
ムラサキの写真も載せておきますね。

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(※写真はクリックで拡大)

シリアオイもとい…

夏にホムセンの隅で
処分品になっていたこの植物…。

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ネームプレートに書かれていた名前は
「シリアオイ」でしたΣ(・ω・ノ)ノ!!

し、しりあおい? 
尻青い? もしかして、尻葵???

なんとまぁ…(/||| ̄▽)/

でも、ヘクソカズラとか、
ママコノシリヌグイとか、
植物名には、とても口にするのが
憚れるようなのが平然と使われているから、
あながち間違いでもないのかな??

だとしたら、どんな花が咲くんだろう…?
 r(・x・。)?? はてな?

いずれにせよ、わぴちゃんにとって
初見の植物であるのには変わりないので、
冷やかし半分で育ててみることにしました(^-^;)

帰宅して、調べてみると、
ネームプレートは単なる誤植で、

シソアオイ(Hibiscus acetosella)

という熱帯地方原産の
アオイ科の植物であることが判明☆

葉に香りはありませんが、
赤紫蘇のような色で、新芽は食用になるようです。

花は秋から冬にかけて咲くとのことで、
以前ブログに書いたチアといっしょに
室内に取り込んでみました。

※チアは今も元気に開花中です。

そしたら、10日くらい前から、
牡丹色の花がちらほらと咲くようになりました☆

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(※写真はクリックで拡大)


なんだろう。高級感あふれるオトナの魅力
…とでも表現したくなるようなお花です(*v_v)o

わぴちゃんの観察の範囲では、
開花は晴れの日限定。
太陽の光とともに開きはじめますが、
3時間もしないうちに閉じてしまうようです。

オニナベナ

オニナベナ(Dipsacus fullonum)は、
マツムシソウ科の越年草です。

ヨーロッパ~西アジア原産で、
草丈2mにも達する大きな草です。

トゲトゲの穂はさわるとかなり痛いですが、
ドライフラワーとしても利用されています。

そのオニナベナ、苗を入手して育てたところ、
数日前から花が咲きはじめました(*v_v)o

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オニナベナは葉も特徴的です。

2枚の葉が向かいあってつく
「対生」という形態です。
その付け根がくっついてまるで
小舟のような形になり、
雨水がたまりやすくなっています。

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古くは、ここにたまった雨水は、
目に良いと考えられてきました。

たぶん、サトイモの葉にたまった朝露で
墨をすると字が上手になる、と言うのと
似たような類と思いますが…(^-^;)


そして、これと同じ仲間に
ラシャカキグサがあります。
ラシャカキグサは、穂のトゲトゲが
かぎ爪状になっているのが特徴です。
この穂を乾燥させたものは、
毛織物を毛羽立たせるのに使われています。


オニナベナは、ユニークな姿をしているので
珍しいもの好きの方は育ててみると
良いかもしれません。
ただ、とても背が高くなるのと、
刺だらけで痛くて手入れが大変
という難点がありますけどね(笑)

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