半寄生植物2種を見に…

5月20日から21日にかけて、
1泊2日の行程で取材旅行に
出かけていました(*v_v)o

岐阜県~愛知県界隈で、
目的はヒサウチソウと
セイヨウヒキヨモギの2種類です。

いずれも半寄生植物と呼ばれるもので、
自分で光合成して養分をつくりつつ、
一方で他の植物がつくった養分も
横取りしながら成長するものです。

この2種類を見る行程は
かれこれ数年前から
構想していたものだったのですが、
なかなか行けず…
ようやく実現に至ったものです。

2種類とも、いわゆる外来雑草の類です。
しかも1年草で、草刈りの時期と被るため、
ここに行けば必ず見られるというものではありません。

この手のものは、
おおまかに知られている分布をもとに
現地でよさげな場所を見つけては歩いて探す…
こういう地味な作業の繰り返しになります。
へたすると、それで見つけられずに
何年か通う羽目になることもあります(^-^;)

今回も、その可能性をある程度
覚悟していたのですが…。

ヒサウチソウはあっさり見つかりましたo_ _)oパタ
しかも相当数ありました(^-^;)

これがヒサウチソウ(Bellardia trixago)です。

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(※写真はクリックで拡大)


花はきれいなのですが、もとからある在来植物が
影響を受けてしまわなければよいなと思いました。

もうひとつのセイヨウヒキヨモギは
1日目には見つけられず…。

これは2日目は、セイヨウヒキヨモギ探しに
専念することになってしまうかな?
なんて思っていました。

しかし、ここでもミラクル(?)がありました。

2日目の朝、最初に寄った場所で、
歩き始めて5分もしないうちにセイヨウヒキヨモギ発見!

ということで…。
こちらがセイヨウヒキヨモギ(Bellardia viscosa)

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(※写真はクリックで拡大)

ただ、セイヨウヒキヨモギは数が少なく、
ヒサウチソウほどは
繁茂していないような感じでした。

これも花はきれいですけどね。

ヒサウチソウ、セイヨウヒキヨモギともに、
ゴマノハグサ科に分類されていましたが、
新しいAPG分類ではハマウツボ科に
異動(笑)となりました。

花色が違うものの雰囲気は似ているなぁと思ったら、
一応、どちらもBellardia属なのですね。

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おぬしもか…

またまたディープなタンポポネタですみません
ヘ( ̄∇ ̄ヘ;)。。。コソコソ

2月に長野県内で
サンプリングした外来系タンポポ。

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(※写真はクリックで拡大)

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(※写真はクリックで拡大)

こちらも、葉が細かく切れ込むタイプです。
しかもなんか個性的な切れ込みです(^-^;)

4月上旬花が数輪咲きましたが、
総苞片は反りかえり、先に突起はありません。

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(※写真はクリックで拡大)


やはりアカミ系になるのかな?
なーーーんて思ってみていたのですが、

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(※写真はクリックで拡大)

おぬしもアカミ系ではないのか…

ただ、褐色系ではあるものの、
ほかの外来タンポポ種群と比べると、
黒味が強くて、暗褐色という感じですね。

ということで、やはり葉の切れ込みを
アカミか否かの判断材料にするのは
やめたほうが良さそうですね。

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切れ葉型だけど…

タンポポネタです(^-^;)
しかもかなーーーーりマニアックかもしれません。

昨年の8月末、西洋野菜・ハーブ苗として売られていた
タンポポを購入しました。

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葉の切れ込みがやたら細かいのが気になったためです。

コンテナに植えつけ、そのまま越冬させたところ、
4月初旬に花を次々と咲かせました。

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(※写真はクリックで拡大)

横から見ると、外側の総苞片は、
はっきりと反りかえり、先に突起はありません。

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(※写真はクリックで拡大)


タンポポの葉のかたちは、もって生まれた性質とは別に、
環境や時期によっても左右される傾向があります。

ただ、この株は、ずっと変わらずに
切れ込みの細かい葉を出し続けているので、
環境要因ではなく、そういう個性を持った系統と言えそうです。

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(※写真はクリックで拡大)


細かく切れ込む葉の外来系タンポポというと、
アカミタンポポ(Taraxacum laevigatum)を
連想する人も多いかもしれませんね。

アカミタンポポは、外来系タンポポのうち、
タネの色が赤っぽいものを指します。

わぴちゃんも初めは「アカミ系かなぁ…」と
思っていたのですが、できたタネは淡い褐色でした。

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(※写真はクリックで拡大)

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(※写真はクリックで拡大)


普通の色のタネをつける外来タンポポで、
これだけ葉が細かく切れ込む系統は、
わぴちゃん自身、初めて見たかもしれません。

続きを読む "切れ葉型だけど…"

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印象的な出会い2種

3/25から3/29にかけて、
西日本方面に取材へと出かけていました(*v_v)o
そう、主目的はタンポポ類です(^-^;)

西日本へのタンポポ旅行は、今回で3回目。
今回からは、外来・雑種系統もしっかりとチェックしてきました。

その結果、東日本と西日本では、
外来・雑種系統もずいぶんと
事情が異なることが分かりました。

それは、取りまとめに
時間がかかるのでとりあえず保留します(^-^;)

今回の旅行では、それ以外にも
いろんな発見・出会いがありましたよ ^-^

特に旅行最終日の発見は、
とても印象に残るものでした(^-^;)

28日は、兵庫県内から静岡県内へと移動して、
静岡県内で宿をとりました。

この日、途中でタチの悪い渋滞
(ほとんど動かないタイプ)にはまってしまい、
到着したのが23時ごろ(/||| ̄▽)/

しかも、タッチの差で
ホテルの駐車場が満車に…o_ _)oパタ

街中を15分ほどさまよい、結果、だいぶ離れた
駅前駐車場にとめることになりました。

今日はあんまりついてないなぁ…
なんて、ガサガサした気持ちで床に就きました。

翌朝チェックアウトして、重い荷物を持って、
「さて、駅前駐車場まで頑張るか」と、歩きはじめると…

!!!!!

昨夜はまったく気づかなかったのですが、
わぴちゃんにとって初見の植物が2種類も
歩道のすき間に生えています!(≧▽≦)ノ

いずれも外来雑草ですが、
簡単にお目にかかれるような種類ではないため、
心のガサガサは消えましたなくなりました。
なんとも安上がりで単純な性格です。
ヘ( ̄∇ ̄ヘ;)。。。コソコソ


◆ニチナンオオバコ
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(※写真はクリックで拡大)

※北アメリカ原産でオオバコの仲間ですが、
葉が糸のように細いのが特徴です。
国内では宮崎県日南市ではじめて記録されたことから、
地名が名前に入っています。


◆イガトキンソウ or タカサゴトキンソウ
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(※写真はクリックで拡大)

※この辺の種類はどうも混乱しているようですね。
イガトキンソウか、タカサゴトキンソウか、
どちらかだと思いますが、
信頼できる資料が少ないため、
現在調べているところです。
どちらにしてもわぴちゃんにとっては初見です。


もしホテルの駐車場に車を停めることができていたら…
歩道を歩くことはなかったので、
この2種類との出会いもありませんでした(^-^;)

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浜松の巨大タンポポ

わぴちゃんはタンポポ(特に外来系統)にはまっていて、
研究用にいろいろサンプルを採って
栽培したり、標本つくったり、データを取ったりしています。

その中で、2016年3月末に
静岡県浜松市内でサンプリングした個体を紹介しますね。

2018年2月24日時点でこんな状態になっています。

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(※写真はクリックで拡大)


まだ咲くまでにはかかりそうですが、
中心につぼみがいくつか見えていました。

このタンポポ…。
2016年3月の発見当初はこんな感じ。

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(※写真はクリックで拡大)

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(※写真はクリックで拡大)


外総苞片は上向きで、
わずかに外側に開くような状態。

外来系統または雑種系統で、
ニセカントウタンポポのように
総苞の反り返らないタイプかなと思っていました。

若い株だからか、栄養状態が悪いからか、
周囲のタンポポと比べても割と小ぶりな印象でした。

そして翌2017年。しっかりと株が充実すると
本性を表しました(^-^;)

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(※写真はクリックで拡大)

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(※写真はクリックで拡大)


花でかっ!!
測ってみると直径5~6センチあります。

さらに花後…。

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(※写真はクリックで拡大)

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(※写真はクリックで拡大)

葉、でかっ!!!
40センチ以上あります(/||| ̄▽)/


これ、染色体レベルの確認は行っていませんが、
おそらく関西方面でロクアイタンポポ
仮称されている系統と同一、もしくは
かなり近い系統に相当するものではと思っています。

ロクアイ…とは発見地の
六甲アイランドの略称だそうです。

花時の総苞片は圧着か開出で、
大きいものでは花の直径が6センチにも達し、
全体的にかなり大型になるという系統のものです。
ロクアイタンポポは雑種系統と推測されています。

そして以下おまけ(笑)

この手の正体不明のタンポポ類は、
後でわからなくならないよう、
栽培株、標本、写真ともに共通の
コードネームをつけて管理しています。

このタンポポのコードネームは、
「1603浜松巨大タンポポ」です

コードネームを公開したところで、
わぴちゃんの資料管理内でしか通用しないので、
誰の役にも立たないですけどね

ヘ( ̄∇ ̄ヘ;)。。。コソコソ

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イチビの縄

11月25日は、中学校で
フィールドワークの先生をしてきました☆

途中、イチビの残骸を見つけたので、

「そういえばイチビは、今でこそ
畑で手に負えないほど増える
外来雑草として嫌われているけど、
繊維作物でもあるんだよなぁ…」

と思い、試しに残骸から
茎の皮を剥がしてみました。

「あっ!
茎の皮の繊維感がすごい!
これは、もしかしたら???」

と思い、ちょっと綯ってみました。

すると、ちゃんと縄の状態になり、
子どもたちと引っ張りっこしてみましたが、、
簡単にはちぎれないほどの強度がありました。

電話をしながら、無意識のうちに
メモ帳に何やら線みたいなのを書き続ける…
あれと同じような感覚で、
授業をしながらずっと指でくねくねしていたら、
最終的にはこんな感じに仕上がっていました。
ヘ( ̄∇ ̄ヘ;)。。。コソコソ

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(※写真はクリックで拡大)


このときのものではありませんが、
ちなみに、イチビはこういう植物です。

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(※写真はクリックで拡大)

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ツキミソウ(Oenothera tetraptera)

システム障害との壮絶な闘いが終わり、
抜け殻わぴちゃんになった昨夜…。

いただいたタネから栽培していた
「本当のツキミソウ」が、1輪開花していました。

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(※写真はクリックで拡大)

本当のツキミソウ(Oenothera tetraptera) は、
かつてよく栽培されていたようですが、
今やそうそうお目にかかれない存在となりました。

夜咲きで、白い花を咲かせるのが特徴です。
朝にはしぼみ、しぼんだ花弁は桃色に染まります。

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(※写真はクリックで拡大)


今よく見かけるのは、昼夜問わず咲く
ヒルザキツキミソウ(Oenothera speciosa)です。

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(※写真はクリックで拡大)

花は桃色がポピュラーですが、
文献によれば、稀に白花もあるようです。

゚⌒(o・_・o)⌒゚ ん?

となると、ツキミソウ(O. tetraptera)と、
白花のヒルザキツキミソウ(O. speciosa)…。

これらは見分けがつくものなのかな?

…すごく気になって、
手持ちの日本草本植物総検索誌(杉本順一・著)
を確認してみました。

それによれば、
---------------------
茎に短曲毛密生.葉は低歯牙辺.昼咲
 …ヒルザキツキミソウ
茎に長毛密生.葉は深い歯牙辺.夕咲
 …ツキミソウ
---------------------

とのことです。
開花時間は見分けポイントのひとつですね。

ただ、ヒルザキツキミソウは昼夜咲くので、
昼間に咲いているかどうか
…で見た方がよいと思います。

葉の形は、生える場所や環境によって
だいぶ変化がある感じだったので、
参考程度にとどめた方がよさそうです。

そしてもう一つ、茎の毛…
これはわりと重要なポイントに
なりそうなので見てみました。

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(※写真はクリックで拡大)


あぁ。なるほど、わぴちゃんが育てた
本当のツキミソウのほうは、
白く長い毛が多く生えています。

一方のヒルザキツキミソウには長い毛はなく、
茎に密着するような短い毛があるのみでした。

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オトメアゼナ(Bacopa monnieri)

わぴちゃんがお部屋の水槽で栽培している
オトメアゼナ(Bacopa monnieri)に花がついていました。

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(※写真はクリックで拡大)

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(※写真はクリックで拡大)

オトメアゼナは熱帯~亜熱帯地域を中心に
世界の広範囲に分布する多年草です。

日本でも、バコパ・モンニエリの名前で
アクアリウム用植物として流通しています。

ただ、寒さに弱いため、今のところ
南西諸島以外での屋外越冬は困難と考えられます。

今や外来植物を研究する上での
バイブル的存在となっている
全農協の「日本帰化植物写真図鑑」の第1巻に、
オトメアゼナが掲載されています。

そのため、わぴちゃん自身も、
その名前は古くから知っていましたが、
こうやって花の実物を見るのは初めてです(*´▽`*)

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ムシトリマンテマの花

ムシトリマンテマ(Silene antirrhina)は、
南アメリカ原産の1~越年草です。

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(※写真はクリックで拡大)

わぴちゃんが昼間の散策中に見る株は、
上の写真のようにいつもつぼんでいます。
だから、こんなもんだと思っていました(^-^;)

ところが、ムシトリマンテマについて
文献で調べる機会があって、衝撃的な事実が判明!

なんと、花色は白色または淡紅色で、
夕方から咲く1日花らしい…。

※いちおう、花弁を持たない個体も存在するようです。

これはぜひ自分の目で花を見てみたい!
と思い、夜な夜な様子を見てきました。

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(※写真はクリックで拡大)

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(※写真はクリックで拡大)

あ、咲いてる(≧▽≦)ノ

ノミノフスマを連想させる小さな白い花が
いくつも開いていました。

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(※写真はクリックで拡大)

ムシトリマンテマは、夜咲きだったのですね。
どうりで昼間の散策で花が開いているのを
見かけないわけですね(^-^;)

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みなさん、コメントたくさんありがとうございます
記事を書いていたら遅い時間になってしまったので、
お返事は明日しますね☆

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セリバヒエンソウの白花

昨年4月5日の話です。

そろそろお昼にしようと、
食べ物を入手するために
とある農産物直売所に行きました。

その際、たまたま白い花を咲かせる
セリバヒエンソウが売られていました。

セリバヒエンソウの白花は
今まで見たことなかったので、
購入して観察することにしました。

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Delphinium_2
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Delphinium_3
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あれから約1年が経過…。

こぼれダネで育ったものが、
本日(4/22)開花しました。

2016
(※写真はクリックで拡大)

白い花だ!(≧▽≦)ノ


タネで更新して、
再び白い花が咲いたということは、
「セリバヒエンソウの白花」は
遺伝的に安定している可能性が
高いと言えそうです(*v_v)o


※セリバヒエンソウは1~越年草で、
開花・結実後は枯れてしまいます。
なのでタネで更新する必要があります。

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