ヤブマオの季節ですね

わぴちゃんが最近はまっている野草が、
外来のタンポポと、ギシギシの雑種です。

これらは、どこでもたくさん生えているのに、
実態がよくわかっておらず、
種の特定がとても難しい分類群です。

学術的に難解な植物群ですが、
調べれば調べるほど奥が深くて、
ずぶずぶずぶ…と入りこんでしまいます(^-^;)

そして、これらと同じようなにおいのする
分類群がそろそろ観察に適した時期を迎えます。

いわゆるヤブマオの仲間です。

ヤブマオの仲間もあちこちに
たくさん生えていますが、
種の特定は非常に大変(>ω<。)
しかもまだ未解明な部分も多く、

今後研究が進むと
また変わる可能性がある分類群です。

手はじめに近所のヤブマオ類を…。

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(※写真はクリックで拡大)

ヤブマオ類を同定するにあたって
特に大切なポイントとなるのは、

葉のかたち(特に縁の鋸歯の様子)
葉裏の脈に生えている毛の様子
花穂の軸の部分に生えている毛の様子

この3つです。

なので、後で同定に
チャレンジしようと思った場合、
最低でもこの3つは
記録しておく必要があります。

近所のヤブマオ類の
葉のかたちは…

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(※写真はクリックで拡大)


・葉先は複雑に切れ込んだりしない
・葉先は少しだけしゅっとのびる。
・単鋸歯で規則正しい

葉裏の脈の毛は…

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(※写真はクリックで拡大)


・主脈(太い脈)にとても短い毛がびっしり
・細い脈にもとても短い毛がびっしり
・毛の向きはあまり定まっていない


花穂の軸の毛は…

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(※写真はクリックで拡大)


短い毛がびっしりと生えている

従来の文献にある検索表をもとにすると、
これらの特徴から行き当たるのはツクシヤブマオです。

ところが、先日刊行されたばかりの
神奈川県植物誌2019では、
関東でツクシヤブマオの特徴を持つものは
クマヤブマオに当てられていました。
そして今回はクマヤブマオとしたものの、
ナガバヤブマオの可能性も高く、
今後再検討が必要…という
注意書きも添えられていました。

うん。やっぱり難しそう…

今のところわぴちゃんはまだ
本格的には手を出していないけれど、
5年後、このブログが
ヤブマオだらけになっていたらごめんなさい
ヘ( ̄∇ ̄ヘ;)。。。コソコソ 

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イグサの花

今春、執筆作業中に、
ふと気づいたことがありました。

あっ。イグサの花を写していない!

イグサの花が開くのは朝のうちだけです。

しかも1株あたりの
花の期間があまり長くない(?)

なもんで、意識しないと
タイミングを逃してしまうんですよね(^-^;)

今年こそは絶対に…と、
注意深くタイミングを計っていましたが、
一発で撮影成功とはならず、
結局3回同じ場所に通って
ようやく…でした o_ _)o

ということで、これが
開花中のイグサの穂です(*´▽`*)

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そして 花の部分をアップにしてみました。 

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(※写真はクリックで拡大)


花がすごく小さいのに、とても奥行きがあって、
被写界深度の調整がタイヘン(>ω<。)

イグサの仲間は、雄しべの数も
見分けポイントになります。

頭に何もつかないノーマルなイグサでは
雄しべの数は3本です。

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緑花オッタチカタバミ続編

ファイトプラズマのしわざ?(2018年6月22日記事)

このときに採集した変なオッタチカタバミ。
今夏の猛暑と旱を無事に乗り越えて、
10月中頃からふたたび花を咲かせ始めました。

※自生していた空き地は、
工事が始まってしまったので、
現在生き残っているのは
わぴちゃんが育てているものだけです(^-^;)

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(※写真はクリックで拡大)

やっぱり、同じ花が咲いています。

移植後、約4ヶ月あまり経って、
おんなじ花が咲くということは、
土壌汚染など外的要因の可能性は低そうですね。

ファイトプラズマ感染か、
突然変異か…。

どちらにせよ、探索した範囲では
報告事例の無いもののようなので、
引き続き、栽培を続けてみたいと思います。

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本当のキンガヤツリ

これも2週間くらい前の話になりますが、
本当のキンガヤツリ(Cyperus odoratus)の撮影のため、
ちょっぴり遠出をしてきました。

これも長年の懸案でしたが、
ようやく実行に移すことができました(*´▽`*)

これが本当のキンガヤツリです。

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そして、平地の田んぼや湿地には、
これにそっくりな外来種の
ホソミキンガヤツリ(Cyperus engelmannii)
がたくさん生えています。

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かつてはどちらも一緒くたに
キンガヤツリと呼ばれていました。

ところがその後の研究で、
本当のキンガヤツリは暖地の限られたところにしかなく、
それ以外は似て非なる外来種であるとされました。

両者はタネの形がちがっていて、
外来種のほうは、キンガヤツリよりも細い形であることから
ホソミキンガヤツリという和名がつけられました。

ということで、タネの比較写真も撮りました。

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なるほど確かにちがいます!(≧▽≦)
しかし、最初に気づいた人はすごいですよね(^-^;)

わぴちゃんも、頑張らないと
( ̄∇ ̄*)ゞえへへっ♪

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造形の妙

おひさしぶりです(^-^;)
わぴちゃんは生きていますo_ _)o

歯の治療をがんばったら、
ちょっとがんばりすぎたようで、
しばらく抜け殻になっていました
ヘ( ̄∇ ̄ヘ;)。。。コソコソ

数日前のこと、
イベントの講師としてお呼ばれしたときに、
出先で穂がのびにのびた、
ダキバアレチハナガサのなれの果てを見つけました。

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なんだろう、これ…孫の手?
不思議な造形ですね(^-^;)

ご参考までに、昨年同じ場所で写した、
なれの果てになる前の
ダキバアレチハナガサも載せておきますね(*v_v)o

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ファイトプラズマのしわざ?

本日、買い物に行く途中でちょっと寄った空き地に、
一見するとオッタチカタバミのようだけど、
なんか変な感じの個体群がありました。

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うーーーん。なんだろう…

最初は、未知の外来種かとも思ったけど、
結実率がかなり悪いし、
もしかしたら、ファイトプラズマに感染して、
花が葉化しちゃったオッタチカタバミな…の…かな?

少し採集して、栽培しながら
観察することにしました。

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ツメクサの小さな発見

ある雨上がりの朝、
雨に濡れたツメクサの姿を見て、
ふとあることが脳裏をよぎりました。

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(※写真はクリックで拡大)


これ…もしかして…ツメクサって…

さぁ、わぴちゃんがこの姿を見て、
思いついたことは何でしょう
ヘ( ̄∇ ̄ヘ;)。。。コソコソ

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ケカタバミ

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まず、本日(4/1)。
関宿城博物館で開催された
『わぴちゃん先生のミュージアムトーク』
来てくださった皆さんありがとうございました(≧▽≦)ノ

すっごくたくさんの方が来てくださって、
わぴちゃん自身、とても楽しいヒトトキを
過ごすことができました☆
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そして、今日の本題です☆

今回の西日本旅行では、
文句なしにケカタバミと同定できる株を
見ることもできました(*´▽`*)

ケカタバミは、カタバミの変種で、
葉の面の部分や、茎などに
白い毛がびっしりと生えるものです。

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暖かい地域の海岸に多いとのことですが、
今回わぴちゃんが見つけたのも、
河口付近の草地でした。

あぁ。本場のケカタバミは、
こんなに毛深いものなのね。
と妙に納得してしまいました(^-^;)

じつは、わぴちゃんの既刊
『雑草と野草がよーくわかる本』にも、
ケカタバミは載せてありますが、
普通のカタバミに比べると
いくらか毛深いかなあ…ってレベルで、
あまり納得のできるものではないのですよね。

それに、載せた写真もイマイチですし(^-^;)

そのため、今回ケカタバミの良い写真が撮れたのも
大きな収穫のひとつだったと言えます(*´▽`*)

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ウスバヤブマメ

超大型の台風21号が日本列島を駆け抜けて
大きな爪跡を残していきましたね(>ω<。)

皆さんところは被害など大丈夫だったでしょうか?


昨日(10/22)は、テレビ朝日系列で放送された
「テンション上がる会?」と「帰れまサンデー見っけ隊」
の2つの番組に出演させていただきました。

見てくださった皆さんありがとうございました(*v_v)o

バタバタしていて、枝折峠ロケの前に行った
気仙沼旅行の記事も中途半端な状態だったので、
そちらからあげていきますね(^-^;)

気仙沼旅行の主目的は、
祖母の家の庭のお手入れでした。

庭ではびこっていたものの中に、
写真のようなものがありました。

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(※写真はクリックで拡大)

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ヤブマメ(Amphicarpaea edgeworthii var. japonica)に似ている
…というかヤブマメなんだけど、
見慣れたものと比べるとずいぶん葉が小さくて
葉先がにゅーんととがる傾向が強く出ています。
葉の質感もなんか薄っぺらい感じです。

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(※写真はクリックで拡大)

これはもしや?と思い、自宅に戻って調べてみると、
案の定、ウスバヤブマメと称されているタイプでした。

ウスバヤブマメは、
いわばヤブマメの山地型と言った感じでしょうか。

葉の質感が薄く、茎の毛は伏すように生え、
頂小葉(3枚のうちの真ん中の葉)が細長い形…
というのが特徴になっています。

対する平地に生えるヤブマメは、
茎の毛が開出(ぼさぼさと広がる感じ)して、
頂小葉(3枚のうちの真ん中の葉)は
幅広くて先はあまり長くのびない…という特徴があります。

比較のためにヤブマメの葉の写真も載せますね。
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(※写真はクリックで拡大)


ただ、両者の間に中間的な姿のものも出て、
どっちか迷うものも少なくないようです。

ウスバヤブマメ(A. edgeworthii var. trisperma)と
ヤブマメ(A. edgeworthii var. japonica)は、
いちおう分類上は変種の関係になっていますが、
特に区別しない考え方もあるようですね。

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ハチジョウナ

9/26最終週~10月第1週にかけては
旅行続きでした。

この期間中、総走行距離は約2500km!

写真の整理もまだまだ追いついていませんが、
初撮影の植物も数十種類ほどありました☆

その中のひとつがハチジョウナです。

名前だけ聞くと、八丈島とかそっちのほうの
植物というイメージがわきますが、
じつは「命名者のカン違い」だったとのことです。

ハルノノゲシと同じ仲間で、
日本各地の海辺に生えて、
特に北日本の海岸に多いと言われています。


ところがわぴちゃんは、花のない時期も含め、
なぜか今まで一度も見たことない植物でした(^-^;)

今回はちょうど花期にぶちあたったため、
良い感じで見ることができました(*´▽`*)

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なんだろう…ハルノノゲシとコウゾリナを
足して2で割ったような姿です。

花はハルノノゲシと比べると大きくて、
遠目からだと一瞬ですが、
「ブタナかコウゾリナのなれの果てか?」
と思ってしまうような感じです。

でも近づいてみて、
蕾→花→果実期と総苞の変化を見ると、
あぁ、このかたちはやっぱりノゲシ属だな
と納得できます(*´▽`*)

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(※写真はクリックで拡大)

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(※写真はクリックで拡大)

山と渓谷社の「野に咲く花」にも掲載されていた種類で、
子どものころから見たいみたいと思っていたものです。

これでもう思い残すことは何も…o_ _)o

いや、まだまだ
見なきゃないものはいっぱいあるか…★

てか。これを見つけた場所は
わりと頻繁に通っているはずなのに
なぜ今まで気づかなかったんだろう…
通る季節が良くなかったのかな?

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